あのアルバムのレコーディング時、私はクールス担当の宣伝プロデューサーでした。私もメンバーもどちらかと言うと納得できないアルバムでした。というのも、当時のマネージャーのKがつれて来たプロデューサーがフォークソングあがりのR&Rなんてあまりわかってない人間でした。おまけにメンバーの意見はまったく聞かないし、勝手にカラオケを創ってきて、箱根のスタジオにメンバーを缶詰にして、さあ唄え状態でした。もちろんメンバー全員が納得するはずもなく、間に入って苦労しました。お互いお前が唄えなんて曲を押し付け合って、どの曲を誰が歌うかなんて決まりゃあしない。何とか格好はつきましたが、メンバーは最後まで納得していませんでした。でも広告プロモーション戦略でキング時代よりは売れました。なんといっても当時マイナーのレコード会社でしたから(けっこう通受けするアーチスト、憂歌団を筆頭に南よしたか、久保田麻琴、外道、吉田美奈子etcがいました。)そこのいちおしアーチストにすることができたのです。2枚目に関しては絶対このスタイルでやりたくなかったので、制作部長にマネージャーとプロデューサーをやめさせて私にプロデュースをやらせてくれと直訴したらあっさり了承してもらえました。それからメンバーの作品とメンバーの演奏でアルバムを創るようにしたのです。その頃はジェームスの曲のストックが多かったので助かりました。大変だったけど、BE A GOOD BOY 以降、凄く楽しいレコーディングでした。
押し入れを整理していたら、クールスのトリオ時代のファンクラブの0002番の会員証がでてきました。3番から10番までは応援してくれているマスコミ関係者にあげました。キングレコード時代のファンクラブがかなりいい加減だったらしく、当時の会員に迷惑をかけていたようなので、希望者は無料で入会してもらいました。当時PCなんて気のきいた物はなく、会報は私の手書きでした。クールスが移籍した後メンバーに引き継いでもらいましたが、ポリスター時代のファンクラブがひどかったようです。材質は真鍮製で、まだビニールが貼ってあり、サイズは5cm x 2.7cmです。1番の会員証はもちろん私が所有しています。私には不要なのでこれの2番をヤフオクに出品しました。http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f132762281