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小旅行
バスよ見る鳴門の海は渦潮の逆巻き微塵の光りを放つ
乗り継ぎの駅地下道の雑踏も靴音弾むわが小旅行
尋ね来しなばなの里は見頃とぞ薔薇の花咲くあやなし開く
薔薇の園四千本が咲くといふ名札たしかめ香に酔ひめぐる
記念して名づけられたる薔薇の花さも相応(ふさは)しく咲きて臈(らふ)たし
長良川河畔に咲けるたんぽぽの花は直(す)ぐ立ち水音(みおと)に揺るる
たんぽぽの花のあとなる冠毛のけぶりて淡し夕光(ゆふかげ)のなか
夜の闇に白き綿毛は舞ひ行かむ子なるたんぽぽ育つ地探し
枇杷の樹の緑に揺るる葉の陰に五つ六つか青き実育つ
枇杷の実の葉かげに寄り添ひ育つ見ゆ吾が姉弟(はらから)の遠き日の如(ごと)
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