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今月(八月)の歌更改しました。

 投稿者:三木計男  投稿日:2009年 8月 2日(日)15時12分20秒 opt-115-30-157-72.client.pikara.ne.jp
  通報 編集済
  暑い八月がやってきました。短歌雑誌『槻の木』八月号巻頭の今月の歌を更改しました。

今月は、特別にここに転載いたします。「憲法九条」についてお考え頂くために。

【短歌雑誌『槻の木』八月号巻頭の「今月の歌」の転載】

八月の歌   正田 篠枝

子と母か繋ぐ手の指離れざる二つの死骸水槽より出づ          (『さんげ』)

     作者正田篠枝は昭和二十年八月六日、広島市御幸橋近くの自宅で被爆した。原爆被
    害の惨状を数多くの短歌に詠み、昭和二十一年三月(奥付は二十年十二月)、ひそかに
    歌集『さんげ』として刊行した。これは原爆体験を詠んだ最初の歌集であり、もっと
    も生々しい記録である。私は『昭和万葉集』編纂作業の最中にはじめてこの歌集を読
    んだ。作者は後に次のように書く。「その当時はGHQ(連合軍最高司令部)の検閲
    が厳しく、見つかりましたなら必ず死刑になるといわれました。死刑になってもよい
    という決心で、身内の者が止めるのに、やむにやまれぬ気持ちで、秘密出版をいたし
    ました」。GHQの検閲といっても今やわからぬ人のほうが多いかも知れない。出版
    物はすべて、GHQの検閲が必要であった。短歌雑誌でさえ、検閲によって発行禁止
    になったり、部分削除や抹消が命じられた。まして原爆被害の実情など、断じて公に
    してはならぬ、禁止情報であった。それをあえて出版した作者の勇気はどれほど讃え
    ても讃えきれない。篠枝は四十年六月、原爆症乳癌で亡くなった。   (来嶋靖生)
 
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